令和2年第6回塙町議会定例会が、9月14日に開かれた。本会議では、議員が多くの重要な課題について質問を行い、その中で町長が次年度の政策方針や対策について述べた。特に注目されるのは、高齢者外出支援タクシー事業である。この事業は、603名の高齢者が申請し、好評を得ていると町長の宮田秀利氏が説明した。町長は、「タクシー利用券は高齢者福祉政策の一環であり、今後も実施したい」と強調した。
また、町の水道料金の見直しについても、もはや避けられない課題として挙げられる。宮田町長は、上下水道委員会からの答申を重要視し、料金体系の適正化について述べた。長年の繰入金に依存した事業運営では持続可能性が危うくなっており、それに伴う加算料金の再検討も必要だ。
旧塙保育園跡地については、町長が民間事業者との調整を進める意向を示し、多世代交流の場としての活用が期待されている。今後は町民の意見も考慮しながら、跡地利用計画が進む見込みだ。
さらに、町民の防災意識向上に向けた取り組みも強化されている。昨年の台風19号を教訓に、防災備品の確保や訓練の実施が進められており、災害時の迅速な対応が求められると宮田町長は言及した。特に、災害時の避難勧告に関しては、情報伝達手段の見直しが必要との認識を示した。
このような中、湯遊ランドについても議論が交わされた。町としては、施設の老朽化に対処するため、さらなる設備投資の計画が進められている。一方で、湯遊ランドの経営改善は耳目を集め、町の観光業としての役割も期待されている。