令和4年6月24日、会津若松市議会は定例会を開催し、議案諸件や請願、陳情について審査を進めた。
本日の議題には、議案第41号から第47号までが含まれ、請願第2号や陳情についても議論された。特に、請願第2号は、消費税のインボイス制度の実施中止を求める内容であり、多くの議員が関心を寄せた。
総務委員会委員長の小倉孝太郎議員は、請願の趣旨を説明した。消費税インボイス制度について、インボイスを発行できない免税業者が増税の影響を受ける可能性があることが指摘された。特に、小規模事業者やフリーランスにとって大きな影響が懸念される。
参加議員の間では賛否両論が飛び交った。賛成派の原田俊広議員は、「免税業者が税額控除を受けられず、経営が成り立たなくなるのでは」と懸念を示した。一方、長郷潤一郎議員は制度の必要性を訴え、「適正な納税のため、インボイス制度は必要である」と反対の立場を表明した。
最終的に、本請願は賛成少数により不採択となった。これにより、市内の小規模事業者への影響が残ることとなった。
また、陳情第2号においては、開口式防火水槽の修繕を求める内容が審議され、同内容は全会一致で採択された。市は、湊地区における防火水槽の必要性や管理についての認識を示し、関係団体との協議を進める方針を表明した。
今回の議会では多くの重要な審査が行われ、特にインボイス制度に関する請願は市内経済の今後に大きな影響を及ぼす可能性がある。市は将来的な影響を考慮しつつ、今後も議論を続ける必要があるだろう。