令和元年12月6日に開催された君津市議会第4回定例会では、重要な二つの追加議案が提案された。議案第30号は大盛橋橋梁整備工事の請負契約に関するもので、市長の石井宏子氏がこれを説明した。入札の結果、株式会社川名工務店が落札し、金額は2億7,390万円となっている。
同時に議案第31号についても提案され、これは令和元年度の君津市一般会計補正予算である。台風15号及び19号による被災者に対する支援策に関連した内容で、歳入歳出それぞれ2億7,015万7,000円の増額を見込んでいる。ちなみに財源は国庫支出金や繰越金より捻出される計画だ。
この日の議会では、台風による被害に関する疑問が多数寄せられた。特に三浦道雄議員は、被災者支援についての詳細な説明を求めた。市民が抱える不安に寄り添った姿勢が求められる中、市長は復旧状況や今後の取り組みについて回答を行った。市は1145件の相談を受け付けており、その中で住宅修繕に対する相談が多かったという。
加えて、教育行政に関する質疑も行われた。山口喜弘教育長は、上総小学校の使用校舎に予定される久留里小の改修計画について詳述した。統合校の施設にふさわしい設計作業が進められており、教育環境の向上が期待されている。
さらに、全国知事会が国に求めている国民健康保険税の負担軽減に関する議論も掘り下げられた。これはニーズに応えるため、政策的な対応が重要であるとの認識が強調された。財政部長は、国に対する支援要望の拡充を訴えた。
最後に、議会は休会を決定し、12月19日に再開する運びとなった。議長の鴇田剛氏は、議員と市民双方の意志を尊重する必要性を強調し、議会の透明性向上を目指していく意向を示した。