令和5年3月8日、君津市議会第1回定例会が開かれ、重要な議題が多く展開された。市長により追加議案として「君津市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定」が提案された。
行政手続きのデジタル化により、市民への利便性向上が期待されている。この提案に対し、石井市長は「デジタル市役所の実現に向け、情報通信を積極的に活用する」と強調した。
さらに、議案第33号と第34号に関連する補正予算についても説明が行われた。令和4年度の一般会計補正予算は1724万4千円の増額を求め、令和5年度では新型コロナウイルス対応として8343万4千円の増を計上している。
一般質問では下田剣吾議員が多岐にわたる質問を行った。特に、防災対策や君津パーキングエリアの活性化に関する具体的な取り組みが浮き彫りにされ、石倉丈士危機管理監は「市民の命を守るため、防災体制を強化している」と述べた。
また、指定された議題からは君津パーキングエリア周辺や森林整備に関する活性化の提案もなされ、建設部長は「地籍調査の実施を検討する」と説明した。特に、県の新たな都市計画マスタープラン見直しに合わせた市街化区域の見直しが重要視されており、今後の実施に期待が寄せられている。
教育と福祉の両面では、高齢者補聴器支援についての質疑応答も行われた。嶋野福祉部長は「軽度難聴者への補助についても考慮している」と言及し、地域のニーズに応じた積極的な施策展開を明言した。
特に消防団については、操法大会の中止が議論された。榎本弘消防長は、団員の意向を十分に考慮する点が強調され、今後の運営方針に注目が集まっている。当然、こうした議論は消防団員のみならず市民の安全に直結するため、その結果に多くの市民が関心を寄せているとみられる。
議長の三浦章議員は、各議案について質疑を進める中で、議会の透明性と市民への情報提供に意義を見出していることが伝わってきた。最終的に休会が決定され、次回会議に向けた準備が進められることとなった。