令和5年8月18日の君津市議会定例会では重要な議題が取り上げられた。特に、都市計画や防災対策、スポーツ振興策、住宅政策について審議が行われた。
まず、議員の齋藤利生氏が提起した都市計画についての質問が注目を集めた。氏は君津駅周辺のリノベーション計画について具体的な進捗と今後の展望を尋ねた。官民連携を通じて、老朽化した駅舎や公共空間を再整備し、にぎわいのある中心市街地を目指すと、建設部長の榎本弘氏は述べた。特に、地域振興に向けた民間投資を促す施策に期待感が寄せられており、「駅利用者の声を基にした現状分析を行う」として、さらなる計画が進行中である旨が報告された。
次に、防災対策についても関心が寄せられた。齋藤氏が質問する中で、災害時における業務継続計画に関する体制が報告された。総務部長の和田祐一氏は、職員の健康管理や交代勤務体制について具体的に触れ、事務職員が持つ健康の重要性について強調した。災害が発生した際には、迅速で的確な業務が求められることから、確固たる職員サポートが必要であり、体制の充実が図られている。
さらには、スポーツ振興について、齋藤氏が市の活動について質疑を行った。市長の石井宏子氏は、地域活性化を目指す第2期君津市スポーツ推進計画の策定について触れ、「スポーツによって人と人をむすぶまち」を基本理念として掲げ、さまざまなイベントを通じて市民の健康増進を促進する取り組みを進めるとした。また、民間企業との連携による地域行事の開催も進めており、交流人口の増加【促進】に繋がることが期待されている。
最後に住宅政策について、齋藤氏は住生活基本計画の策定の必要性を示し、これが市民の豊かな住環境の実現に寄与することを訴えた。建設部長の榎本弘氏は、市町村の特性に応じた住宅政策の展開の重要性を述べ、空き家対策といった多様な課題に対して適切に対応する意向を示した。
これらの議題を通して、君津市が直面する課題に対して深い検討と意見交換がなされた。市としてのビジョンを明確にし、民間との協力を進める中で、多様な市民ニーズに応えるべく取り組みを進めていることが印象的であった。