令和3年9月2日、君津市の定例会が午前10時に開催された。
初日には、故・鴇田剛議長の逝去が報告され、議会は追悼の意を表した。小林喜久男議員が追悼の言葉を述べ、鴇田議長の功績と人柄を称賛した。その後、石井宏子市長も追悼の言葉を述べ、議長が失われたことの影響を強調した。
今回の定例会では会期を28日間と決定し、会議録の署名議員を指名。議長選挙では、三浦章議員が選出された。三浦議員は、議会の発展に尽力する旨を表明し、これからの市政への期待を寄せた。
続いて、副議長の保坂好一氏が辞職し、その後の副議長選挙で奈良輪政五議員が選出された。奈良輪議員は、議会と執行部の協力が重要であるとし、さらなる努力を誓った。
議案については、環境グリーン都市宣言の採択が報告され、君津市が2050年を目標に脱炭素に取り組む意志が示された。加えて、新型コロナウイルス感染症対策に関する意見も報告され、今後の課題として取り上げられた。
また、今回の定例会で提案された議案は計13件、うち人権擁護委員の推薦に関する議案が中心であり、議会は原案通りでの同意を決定した。これにより、人権擁護活動が継続的に行われることとなる。
市長は、令和3年度一般会計補正予算についても説明し、新型コロナウイルスワクチン接種等に必要な費用を計上したことを明らかにした。予算の総額は352億3,269万9,000円で、さらなる感染拡大防止に向けた措置が求められている。公民館や図書館の耐震補強工事なども進められる見通しである。
今後の重要テーマとして、人口減少問題や財政健全化、そして地域商業の振興が挙げられ、この課題解決のために市民が一丸となることが強調された。次回の定例会は9月6日に予定されている。