君津市議会は令和3年第3回定例会を開催し、一般質問が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響については、多くの議員から懸念の声が上がった。石上塁議員は、東京パラリンピックでの君津市出身選手のメダル獲得を祝福しつつ、感染者数の急増について警告を発した。
市内の新型コロナウイルスの感染者は、昨年からの累計337人から直近ではおよそ1000人に達している。市長は、この急増の原因としてデルタ株の影響を挙げており、ワクチン接種が進んでいるとしながらも、さらなる対策の強化を誓った。
また、石井市長は、デジタル化の推進についても言及。デジタル庁が発足し、新たな制度を取り入れることで市民サービスを向上させる方向性を示した。これに対し、議会からは市民のニーズを反映させるためのデジタル推進体制の強化が求められた。
さらに、議員からは地域包括支援センターの役割についても質問が寄せられた。高齢化が進む地区における医療体制の強化が求められる中、清和地区での包括支援センターの設置が進められていることが報告された。
オスプレイ問題についても多くの関心が寄せられ、住民説明会の開催を求める声が上がった。市長は、防衛省に対して市民の不安を払拭するため、説明会を要請したと報告している。これに加え、国に対しても引き続き強い要望を送り続ける必要があるとの姿勢が示された。
最後に、国民健康保険の問題についても言及され、滞納世帯の状況や、他市と比較しての税負担の差についても議論が展開された。市長は今後も地域の健康づくりに注力していくと述べ、意見交換が行われるなど、市民生活に対する政策の透明性と責任が求められていることが改めて浮き彫りとなった。