令和5年3月2日、香取市議会の定例会において、市政に関する一般質問が行われた。議員たちは、地域の安全や高齢者支援といった重要なテーマについて、市長や教育長、福祉健康部長に対する質問を通じて市の施策を問い質した。
成毛伸吉議員はまず、児童の登下校の安全確保について訴えた。
「香取市の小学校では、登校時にスクールバスを利用する児童や徒歩で登校する児童がいますが、通学路の安全についての対応が必要であると考えます」と述べた。
特に、道路の幅が狭く、車の通行が多い区域についての改善を求めた。教育長の堀越洋氏は、香取市通学路交通安全プログラムの策定を受けて、通学路の危険箇所の点検と改善に力を入れていると回答した。
次に、成毛議員は高齢者のためのタクシー券の利用についても言及した。「高齢者の移動手段が不足しており、特に通院以外の用途に利用できるよう検討してほしい」と期待を寄せたところ、福祉健康部長の増田正記氏は、令和5年から利用用途を拡大する方針を明言した。
「具体的には、買い物や会合にしっかり活用できるようにする予定です」と強調した。増田氏は、また、他市との比較においても、高齢者への支援策に対する重要性を強調。
議論はさらに、公共交通の重要性に移り、成毛議員は市内の交通安全や利便性確保についても触れた。教育長は児童の安全確保と同様に、「地域の高齢者等にとっても、移動手段の確保がより一層求められています」とし、今後の施策改革に意欲を見せた。
このような議論を通じて、香取市の教育政策や高齢者支援策への関心が高まったことが窺える。また、議員たちからは新たな情報提供や地域の模範となる施策の実施が期待されており、今後の施策に注目が集まる。