令和6年度香取市議会定例会において、さまざまな議案が提案された。特に注目されるのは、一般会計補正予算の各議案で、歳入歳出予算をそれぞれ8億1,980万7,000円を追加し、総額を373億7,980万7,000円とする内容である。
今次補正予算の中では、地域おこし協力隊の活動経費を増額し、隊員2名を新たに採用するために763万円を追加したほか、JRバス栗源線の運行補助金として988万1,000円の計上が目立つ。また、香取市の魅力発信や寄附の拡大を目的としたふるさと納税ポータルサイト導入にも275万円が割り当てられる。
水道事業に関する議案第3号では、監督者の配置基準及び資格基準を定める条例の改正が提案された。これは水道管理体制の適正化を図るもので、所管大臣の変更に伴い必要な措置である。
また、家庭的保育事業の基準を改定する議案第4号も提出され、国が定める基準の見直しに対応した内容となっている。これにより家庭的保育の質の向上を目指す考えだ。
さらに、香取市役所本庁舎等のLED照明設備改修工事については、予算1億5,028万2,000円で落札した高岡電気株式会社との工事請負契約が提案されている。これにより、エネルギーコストの削減を図る狙いがある。
一方で、防災に関する重要な議案も提出されており、高機能な防災ラジオの導入が議論された。防災無線システムに対応したラジオの購入費用は約1億6,384万5,000円で、非常時における情報伝達の強化が期待される。これらの議案は、香取市の将来に向けた大きな課題として位置づけられ、慎重な審議が求められている。
また、固定資産評価審査委員会の委員選任についての議案も注目され、長年公正な評価を行ってきた専門家の選任が提案されている。議長の指名により適任者が選ばれる見込みだ。
一般質問では、衆議院の食料、農業、農村基本法改正に伴う影響などが議論され、主要な議題が浮上している。特に、農業の将来に対する懸念が示されており、政策の見直しが望まれる意見も多かった。