香取市議会は令和6年6月定例会を開催し、市政に関する一般質問が行われた。本会議で議員は香取市の医療センターの数々の成果や今後の施策について問うた。その中で、香取おみがわ医療センターにおける医師数の増加と共に、入院患者数と外来患者数の変化が報告された。具体的には、常勤医師が10名に増え、外来患者数は11万2,808人に達し、地域医療の重要性が再確認された。特に救急外来患者の受け入れ体制の拡充についても話題となった。
続いて、議員が香取市における産婦人科施設の誘致を強く求める中、誘致候補地の詳細や開院までにかかる費用が明らかにされた。新たに整備される施設は、土地面積が約2,242㎡に及び、開院時期は令和7年度末を予定している。市長は、この誘致が香取市民の切なる要望であることを強調し、全力でサポートする姿勢を表明した。
橘ふれあい公園の道路網整備も重要なテーマとして挙げられた。公園へのアクセス改善が急務であり、現在の整備状況や費用についても説明があった。事業計画では、既に約4億1,900万円の予算が投じられ、進捗率は69%に達しているとのことで、地域振興と観光拠点としての役割が期待されている。
香取市では、観光業や職員育成についても質問があり、特に観光業振興に向けた取り組みが求められた。市長は、市民サービス向上のために必要な施策を講じる意向を示しつつ、職員の能力開発にも注力する必要性を認識していると発言した。特に、職員の人材育成に関する施策が活発に進められることが望まれる。
また、不登校児童の対応についても市の方針が問われ、教育現場での状況改善のための施策の強化が求められた。今後、これら多岐にわたる課題に対して、市は柔軟かつ積極的に対応していく姿勢を保つことが求められている。議員からは、油断せず、引き続き市民の意見を踏まえた政策推進を期待する声が上がった。