令和元年6月に開催された香取市議会定例会では、子育て支援の取り組みやスクールバスの運行状況についての一般質問が行われた。子育て支援では、成毛伸吉議員が新たに開設された子育て世帯包括支援センターについて、その背景や運営状況を質問した。市長宇井成一氏は、センターが妊娠期から子育て期にわたって一貫した支援を提供しているとし、子育てに関する相談窓口を集約したことによる利便性向上を強調した。日々の相談対応の結果、妊娠期や育児相談が多く寄せられている実績を示し、未来の香取市の子供たちのために充実した支援を続ける考えを述べた。
続いて、藤木裕士議員は香取市内のスクールバス運行に関して、事故防止策を話題にした。特に、その運行ルートでの安全確保に注力しており、担当部長は、関係機関と連携を図りながら、交通安全や防犯対策を通じた点検作業を続けていると説明した。また、緊急時の対応についても触れ、悪天候での運行停止時に迅速に保護者への連絡を行う体制を整えていることを明らかにした。
さらに、教育制度に関する質問として、小学校での教科担任制の導入に関する議論も交わされた。金子基一教育長は、教科担任制による教育の質向上に期待を寄せつつ、現行の体制における課題についても言及した。また、特に教員の負担軽減と教育の質を両立させるために十分な教員の確保が重要であることが確認された。
これらの議論を通じて、香取市が進める子育て支援と教育制度の改革について、議員たちは今後の方針や具体的な施策についての情報を引き続き共有し合意を形成することの重要性を強調した。市が取り組む施策に対して、議員たちの意見が交わされ、今後の進展に期待が寄せられることとなった。