令和元年12月4日、香取市議会は定例会を開催し、今年発生した台風15号と19号による影響について様々な議員からの質問が交わされた。
最初に、日本共産党の宇井正一議員が質問を行い、特に再生土処分場問題や市内公共交通の整備状況にフォーカスを当てて詳しく尋ねた。これに対し、生活経済部参事の高木均氏は「山田地区の再生土処分場では、適正化に関する条例が整備された後、搬入が進められており、現在は地元住民からの苦情は寄せられていない」と報告した。
宇井議員は、公共交通の整備に対しても質問し「高齢者や交通弱者のために公共交通はより重要である」と訴えた。これに対し、市長の宇井成一氏は「香取市では、循環バスやデマンド交通を通じて利便性を向上させる方針を持っているが、依然として交通不便地域への対応が課題」と述べた。
また、台風15号、19号に対する避難所の設置や運営についての検証も行われた。市の防災施策について、総務企画部長の浅野仙一氏は「避難所の指定は災害対策基本法に基づく」とし、適切な場所についての基準を説明した。
このような中で、宇井議員は「災害時に高齢者や医療需要者に対する配慮が必要だ」と問題提起し、市への具体的な対応を求めた。
議会は、時に市が捉えた改善手法がある程度は市民の意見を反映しているとはいえ、さらなる意見集約の必要性を認識しつつ、今後の災害防止策の強化が求められる雰囲気であった。