令和3年9月の香取市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われ、様々な重要な議題が取り上げられた。この会議では特に通学路の安全対策と新型コロナウイルスワクチン接種の取り組みについては、多くの議員から質問が寄せられた。
まず、通学路の安全対策については、宇井正一議員が、八街市で起きた痛ましい交通事故を例に挙げ、香取市の危険箇所の現状を問うた。教育次長の松田博明氏は、今年度、全小学校の通学路において43か所の危険箇所を特定し、安全対策を協議したことを説明。区画線の引き直しや地域ボランティアによる見守りの強化が決定されていることを述べた。
宇井議員は、具体的にそれぞれの危険箇所に対してどのような措置が講じられているのか、特定地点における車道規制の必要性や、物理的安全対策の実施を求めた。松田氏は、検討を続け最適な対策を講じるとし、関係部署と連携しながら進める姿勢を示した。
新型コロナウイルスワクチン接種については、福祉健康部長の畔蒜孝氏が現状を報告し、独居老人を含む高齢者の接種状況を詳述した。市内における独居世帯の接種率は比較的低いため、念入りなフォローアップが必要であると述べ、各種支援策を強化する意向を示した。
また、急傾斜地崩壊対策事業についても質問があり、建設水道部長の吉田博之氏は、香取市が取り組んでいる急傾斜対策事業の内容を説明し、県の補助を受けた進捗についても報告した。吉田氏は、悪化する気候条件に鑑み、地域住民の安全を守るための対策の重要性を強調した。
さらに、香取おみがわ医療センターの独法化に関する議題では、医療センター事務部長の増田正記氏が独法化による職員待遇や運営への影響を説明し、運営効率化への期待を語った。
今回の議会からは、特に地域の安全対策やコロナワクチン接種に関する取り組みについて重要な意義を見出せた。議員の提案が具体的な施策に結びつくことが期待され、今後の施策に注目が集まる。