令和4年6月8日、香取市議会において定例会が開催され、主要な議題として議会運営委員会委員及び議会改革検討特別委員会委員の補欠選任が行われた。この日は市政に関する一般質問も実施され、市長の施政方針が問われた。
最初に、議会運営委員会委員の補欠選任について、議長の坂部勝義氏が成毛伸吉議員を指名。続いて、議会改革検討特別委員会についても藤木裕士議員が指名された。
一般質問では、宇井正一議員が市の主要課題について質問を行った。特に、山田地区での産業廃棄物不法投棄問題が取り上げられ、その調査状況が懸念された。宇井議員は、不法投棄された物質の特定が遅れていることを指摘し、所有者不明の農地に搬入された経緯を明かす必要があると訴えた。
また、宇井議員は学校給食費の無償化についても言及した。市長の伊藤友則氏は、段階的な無償化を目指し、まずは中学校3年生からの無償化に向けた予算確保を考慮していると答えた。
次に、農業振興策についても意見が述べられ、地域自給率の向上や国の農政転換の必要性に関する意見が交わされた。特に、近年の物価高騰下では農業者の厳しい経営環境が取り上げられ、支援が求められた。市長は、これらの課題に真剣に向き合い、農業支援策を継続的に考えていく意向を示した。
さらに、山田支所と栗源支所の業務見直しについても質問があり、支所機能の維持や住民サービスの低下が懸念される中での取り組みについて議論がなされた。市長は、必要に応じて支所の業務が見直されることを確認した。
この日は、今後の市政運営に関する議論が多岐にわたる中で、議会側からも市長に対する期待が寄せられる結果となった。特に、住民に密着した施策の推進や、厳しい地域経済の支援策の充実が求められており、今後の議会や行政の連携が注目されるところである。