香取市の令和5年6月定例会では、ふるさと納税や商業振興、観光政策についての議論が行われた。
ふるさと納税では、令和4年度に受け取った寄付額が5億5,964万円と前年度比49%増と報告された。これには、返礼品の充実やプロモーションの強化が影響している。特に、人気の返礼品では手羽先餃子やサツマイモなどがあり、さらなる返礼品の提供事業者の募集が進められている。実績向上を目指し、寄附金の利用方法としては子育て支援、医療充実、商店活性化などに充てられた。
香取市内の商業振興に関しては、中小企業者の高齢化と後継者不足が問題視されており、早急な対策が求められている。市は創業支援に注力し、商工会議所との協力の下、香取創業塾を実施している。また、空き店舗の活用や地域イベントの支援なども行っており、商業者の新規開店や事業承継を促進する方針が示された。
アフターコロナの観光政策では、コロナ禍を経て観光客の戻りが期待され、地域資源の発掘に向けた様々なプロモーションが行われる予定である。観光協会と連携し、各種イベントやキャンペーンの策定が進められている他、隣市との連携による「水郷のあやめ祭り」の共同開催も予定されている。市内には新しく完成した観光スポットも増えており、地域全体の活性化を目指す取り組みが続けられている。
これらの施策により、香取市は市民の生活向上と地域経済の活性化を図っていく。今後も、市の魅力を活用した観光振興、商業発展、ふるさと納税の拡充に努めていく所存であると市は述べている。