令和元年9月の香取市議会定例会では、幼児教育無償化を巡る施策についての報告があり、さらにごみの不法投棄の現状及び交通安全協会の運営についての意見交換が行われた。
最初に、幼児教育に関する無償化の取り組みが取り上げられた。福祉健康部長の畔蒜孝君は、幼稚園や保育所、認定こども園が対象となり、特に障害のある子供への支援も行われる旨の説明を行った。無償化により、ゼロ歳から二歳までの保育料が減免され、特に収入が少ない家庭への配慮がなされている。また、無償化施策の開始には、条件が存在するため、十分な周知活動が必要であると強調された。
次に、不法投棄の問題については、生活経済部参事の高木均君が、香取市内での不法投棄監視体制を強化し、環境衛生を守るための取り組みを説明した。地域住民との協力や監視員によるパトロールの実施により、過去数年で不法投棄件数は減少傾向にあるものの、依然として廃棄物の不法投棄が見受けられることが報告された。可燃ごみやリサイクル家電の不法投棄も依然として多く、定期的な監視パトロールを強化する方針が示された。
児童クラブの現状について、福祉健康部長は、市内に公立施設16カ所、民間施設3カ所で運営されていることを説明した。特に、香取小、津宮、小倉地区においては児童クラブが未整備であることが指摘され、来年度の新設予定との見通しが共有された。しかし、香取町から転校した児童が他の学校へ移る現状も影響し、今後の対策が必要とされている。
さらに、小中学校のエアコン設置について、教育部長の岩立一郎君が、旧山田地区からの移設に関する事情を説明した。この中で、エアコンは必要な設備であることが確認され、適切な教室に設置されるとの見通しが示された。進捗および導入の詳細については、年度内の設置工事完了を目指すとした。
議会全体を通じて各施策の今後の進展と市民の生活のクオリティ向上への取り組みが強調された。特に、幼児教育の無償化に関しては、その影響をしっかりと把握し対応する必要があり、地域コミュニティ全体による協力体制の強化が期待される。