令和2年6月、香取市議会において重要な議論が行われた。
この定例会では、特に新型コロナウイルス感染症対策に関する発議案が注目されている。議会運営委員長の坂部勝義氏は、国と県に対して迅速かつ的確な対策を求める意見書や決議を提案し、全会一致で可決された。
また、議案第1号として提出された令和2年度香取市一般会計補正予算（第3号）についても集中して審議された。総務企画常任委員長の奥村雅昭氏は、姫路市の補助金を活用した産地パワーアップ事業など、多くの施策が盛り込まれていることを報告した。この中で、特に注目されたのは、小中学校へのICT環境整備に関連する部分である。
鈴木聖二議員は、一般会計補正予算に賛成を表明しつつも、今後の収支計画には慎重さが必要との見解を示した。そして、橘ふれあい公園整備事業については、コロナ影響を考慮し、市民生活を優先すべきと主張した。これを受けて、論戦が繰り返され、最終的には議案の可決に至った。議案は全て原案通りの可決となり、今後の施策実施に弾みがつくことが期待される。
福祉教育常任委員長の平野和伯氏は、福祉関連の議案第6号～第8号に関しても報告し、重度心身障害者医療費等の助成に関する条例の改正が成されることが決定した。新たに対象となる精神障害者の数も言及され、地域福祉向上の方策が明示された。
さらに、生活経済建設常任委員長の久保木清司氏は、地域活性化のための新条例の提案が審議された。この条例の目的には、交流人口の拡大や創業支援が含まれており、市民の期待が集まる。また、これに伴う維持管理費の懸念も議員間で共有された。
定例会は山場を迎え、全体の議案が一括して可決される中で、議員はそれぞれの立場を踏まえた意見を述べていった。最後には坂部議員による決議が本会議にて可決。新型コロナウイルスへの対応を継続させる方針が鮮明となり、今後の施策が維持されることが期待されている。