令和4年3月香取市議会定例会が開催され、各種議案が審議された。
特に注目されたのは、令和4年度香取市一般会計予算である。予算総額は352億5,000万円で、前年より約8.1%の増加が見込まれる。この予算案による主な財源の増加は、佐原駅周辺地区活性化拠点整備事業等の最終年度に関連したものである。
宇井成一市長は、議会での提案理由説明で、公共施設の老朽化問題に取り組んできた経過を述べた。また、新型コロナウイルス感染症への対応にも注力し、市民の健康を守るためのさまざまな施策を推進していると強調した。特に、ワクチン接種については高い接種率を記録しているとし、医療従事者との連携を強調した。
次に、香取市の新婦人科誘致についての進展も報告された。昨年12月に設置が決定したことに加え、2023年5月のオープンを見込んでいる。これにより、少子化対策や市民の子育て支援にも寄与することが期待される。
さらに、新たに設立される「みんなの賑わい交流拠点コンパス(KOMPAS)」の条例案も審議された。この施設は多世代交流の場として機能する予定であり、佐原駅周辺地区の活性化に貢献することが期待されている。市長は、施設運営については市民の参加を重視する方針であり、今後の具体的な運営内容についても議論が必要であると語った。
また、現在の予算について質疑応答が行われ、議員からは市営住宅や産業廃棄物についての質問も挙がった。生活経済部長や建設水道部長がそれぞれ対応した。また、各種議案の採決も行われ、平成3年度一般会計補正予算及びその他の特別会計予算が原案通り可決された。
このように、香取市議会では新年度予算や各議案に関する審議が進められ、市民の生活向上への取り組みが強調された。新型コロナウイルスによる影響を受けつつも、市民の声を生かした行政運営を続ける姿勢が見せられた。そして、施設の充実や市民のニーズに応えるための施策に期待が寄せられている。