令和5年3月に開催された香取市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われ、様々な議題が取り上げられた。この会議の中で重要なテーマとして、シティプロモーション推進室の設置と香取市の観光政策、新型コロナウイルス感染症への対応策が議論された。
シティプロモーション推進室の設置に関して、前田誠之議員は市の魅力を高める施策として期待を寄せた。具体的には、香取市のシティプロモーションが他自治体に遅れを取っていることを指摘し、市長の役割についても言及した。伊藤友則市長は、この推進室を設置する理由として、従来のプロモーション施策が単発的であったため、その効果が不十分であるとの認識を示した。
次に、香取市の観光政策についても質疑が行われた。特に、広域連携による観光振興の必要性が語られ、観光エリアとしてのブランド力を向上させることが求められた。この観点から、藤木裕士議員は香取市の観光資源を活用した周遊ルートの造成について質疑し、伊藤市長は地域との連携を強化する姿勢を示した。
新型コロナウイルス感染症対策についても焦点が当てられた。増田正記福祉健康部長は、これまでに取られた基本的な感染対策を継続すべきであると話し、特に感染症法の変更に伴う対応策についての考えを述べた。具体的には、感染が5類に分類されることによって、従来の行動制限が大幅に緩和される見込みであることが説明された。
また、議会内での意見交換の中で、地域における手すり設置やタクシー券の対象拡大、公共交通利便性に関する要望が強調された。これらの問題は地元住民にとって生活の質に直結するため、早急な対応が求められている。これに対する市側の具体的な取り組みについて関係者は真剣に検討しているという。議会の議論を経て何らかの具体策が講じられることが期待される。
このように、香取市議会では市政にマイナスの影響を与えている様々な問題について建設的な議論が行われ、地域住民の安心・安全な生活を守るための施策が求められている。