令和元年12月6日、香取市議会の定例会が開催され、議員による一般質問が行われた。特に、台風による災害対応が焦点とされ、市民の安心・安全をどう守るかが議論された。
河野節子議員は、災害時における香取市の取り組みや防災体制の強化について尋ねた。市長の宇井成一氏は、台風15号や19号発生時、災害対策本部を速やかに設置し、関係機関との連携を図ったことを強調した。特に、台風15号対応では、従来予想を上回る暴風により新たな課題が浮き彫りになったと述べ、今後の教訓として地域防災計画の見直しに生かす意思を示した。
続いて、河野議員は、災害時の避難所運営の課題を指摘。避難所でのトイレや生活環境の整備が不足している点を問題視し、特に高齢者や要配慮者への配慮が求められると指摘した。市の担当者は、避難所のトイレ数については基準を満たしていると答えたが、今後は改善が必要であると認めた。
また、佐原駅周辺の活性化拠点整備事業についても質問があり、設計見直しの進捗が確認された。河野議員は、具体的な市民参加の仕組みや情報提供の活発化を要望した。市長は事業が進展する中で市民の意見を尊重する姿勢を示した。
情報発信や市民との連携の重要性は、災害時の不確実な情報の拡散を防ぐために欠かせない課題とされた。特に、SNSを活用した迅速な情報提供の必要性が強調され、市長は、今後の取り組みとしてSNSの活用を検討する意向を示した。また、災害対応について企業や団体との連携の重要性も流された。
台風15号の影響で、駅周辺の治安懸念も挙げられた。加藤裕太議員の発言を受け、市はJRに対し、より良い駅運営を要望する考えを示した。
議会の議事は多岐にわたり、市民生活に直結する諸問題に対し、市当局は真摯な対応を続けている。今後も市民の意見を元にした施策が求められる。