令和5年12月、香取市議会は定例会を開会し、複数の重要な議案が提案された。この中には、令和5年度の補正予算や各種条例の改正が含まれている。詳細な説明が行われ、多くの委員会に付託された。
最初に提案されたのは、令和5年度香取市一般会計補正予算(第8号)である。この補正予算では、総額に約5億339万円を追加し、379億9752万7000円となる。伊藤友則市長は、特に公共交通事業者への支援を強調し、物価高騰対策にも必要な資金を計上したことを説明した。
次に目を引くのは、香取市印鑑条例の改正案である。これは、マイナンバーカードを使用して印鑑登録証の添付を省略できるようにするもので、市民にとって利便性が高まることが期待される。また、香取市放課後児童クラブの設置についても、新たな児童クラブが竟成小学校内に設置されることが提案された。
他にも、国民健康保険税条例の改正案が提出されており、出産に関連する所得割及び均等割の減額措置が含まれている。これにより、全世代にわたる持続可能な社会保障制度の構築が目指される。市営住宅との関連でも、これまで必要とされていた連帯保証人を不要とする改正が示されている。
この議会では、議案審議の他にも陳情や一般質問が行われた。特に、学校給食の無償化や市内の産婦人科の状況についての質問が出て、市の財政やサービス提供について多くの議論が交わされた。
会期は12月15日までの18日間と決定され、今後の審議によって各議案が詳細に検討されることになっている。市長は、これらの提案が市民の生活向上に寄与することを強調した。議会での質疑もなく、すぐに各常任委員会に付託されることが確認された。