令和3年香取市議会の定例会が開催され、様々な議案が審議されている。
会議では、香取市一般会計補正予算や簡易水道事業会計補正予算が審議され、その規模や内訳に注目が集まった。特に、一般会計補正予算は3億1,780万6,000円が追加され、総額は344億8,525万8,000円に達した。これは市税や特別交付金の調整によるものだ。
また、地方独立行政法人香取おみがわ医療センターに関する各種条例も議題に挙がり、重要な財産の定義や職員の引継ぎに関する規定が設けられることとなった。特に、地域医療の充実を図る観点から、この法人への職員の円滑な引継ぎが重視されている。市は「医療の質向上と効率的な運営のため、必須の措置です」と強調したのは、福祉健康部長の畔蒜孝氏である。
さらに、公共施設の管理運営に関する新たな条例の制定が提案され、指定管理者制度を活用して地域の施設を適切に運営していく意義が説かれた。これに対しては、加藤裕太議員が「市民参加型の運営が求められる」との視点から質問を行った。市の考え方は「市民からのフィードバックを重視し、常に改善を心がける」と説明され、透明性を持った運営を目指す姿勢が表明された。
議案の質疑では、特に米価引き下げに関する意見が活発に取り交わされ、市がどのような対策を講じているのか確認が求められた。宇井市長は「迅速な対策を講じることが必要であり、行政として適切な支援策を検討中です」と回答した。
住民福祉に関わる問題や新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論も行われ、ワクチン追加接種の実施手順についても発表された。市は、医療従事者や高齢者に優先順位をつけ、計画的な接種を実施していく旨を伝えた。
このように、議会では市民生活に直結する多様な問題が議論され、解決に向けた方針が定まる過程が見受けられた。今後も市民の声を反映した施策実施が期待される。