香取市議会の定例会が行われ、新型コロナウイルスワクチン接種や教育現場のデジタル化、ヤングケアラーの問題について議論された。
まず、ワクチン接種の状況について香取市の福祉健康部長、畔蒜孝君が説明を行った。市は「できるだけ近くで、できるだけ多くの方に接種すること」を方針に、個別接種と集団接種の併用を進めている。当初、接種は医療従事者や高齢者施設の入所者から始まり、6月から65歳以上の一般高齢者への接種がスタートした。接種状況は1回目が約3,991件、2回目が193件に達しているという。ただし、時折報告された副反応への対応はこれからも続ける必要がある。特に重要なのは、余剰ワクチンの取り扱いで、香取市では今後、キャンセル待ちの名簿を作成し、そのリストに基づいて接種する方々を優先的に選定する方針がある。
次に、教育長の金子基一君が「ＧＩＧＡスクール構想」について説明した。香取市では全ての小中学校において一人一台の端末整備が進められ、教員向けの研修やサポート体制も整えられた。今後は、デジタル教材の効果的な活用法を模索し、生徒が自分の考えをしっかりと表現できるようにする方策が重要視されている。加えてデジタル教科書導入への準備も進めており、紙とデジタルの併用が今後の教育の鍵となる。
ヤングケアラーの問題についても議題に上がった。教育次長の松田博明君によると、香取市内ではヤングケアラーに該当する可能性がある児童や生徒の把握が行われ、適切な支援の提供が目指されている。具体的には、学校での観察や調査を通じて情報収集が行われており、教育機関や福祉との連携が進められているという。
さらに、香取市の投票制度についても議論された。選挙管理委員会書記長、嶋崎真徳君は、投票の機会確保のための取り組みを説明した。特に新型コロナウイルスの影響で自宅療養中の方々への投票機会の確保が課題とされており、必要に応じて国際的な流れの中でも変更点があれば柔軟に対応する考えが示された。市民への情報提供については、広報やSNSの活用を進め、利用の促進が求められている。関係部門同士で情報共有を行い、相互による連携強化も必要とされている。これにより、市民サービスが向上し、よりアクセスしやすい市政が実現することが期待されている。
以上のように、香取市では新型コロナ対策の一環として、ワクチン接種をはじめとした各種施策の進捗状況や、教育現場でのデジタル化および市民の便宜を図ろうとする努力が続けられています。今後も、様々な課題に対応しながら、香取市のさらなる発展が期待されます。