令和4年6月香取市議会定例会では、重要な議案が多数審議された。特に一般会計の補正予算について注目が集まった。
伊藤友則市長は補正予算に関し、「歳入歳出の総額にそれぞれ2億9,483万8,000円を追加し、補正後の総額を355億4,483万8,000円とする」と述べ、特に生活困窮者支援に関連した施策を強調した。これには、社会福祉費からの新型コロナ関連支援金の追加が含まれている。
また、香取市小見川城山公園の清風荘管理に関する条例制定も提案され、他の有料公園施設と同様の取り扱いを行うことで、施設の利用促進を図る考えが示された。さらに、橘ふれあい公園のパークゴルフ場の指定管理者を株式会社橘ふれあい倶楽部にする議案も審議される。
専決処分の承認に関しても数件提案があり、特に香取市税条例等の一部改正について、住宅ローン控除の特例延長や課税標準額上昇幅の設定が取り上げられた。これにより、市民への影響を最小限に留める施策が重要とされる。
また、義務教育費国庫負担制度に関する請願も出され、将来の教育費の予算拡充に向けた取り組みの必要性が示された。議員の質疑応答では、宇井正一議員が学校給食の無償化に向けた基本方針や取り組みについて市長に質問し、具体的な施策を求める場面も見られた。
議長の辞職と新議長の選挙も行われ、坂部勝義議員が新たに議長に選出されることが決まり、今後の議会運営についての期待が高まっている。坂部新議長は、「公正公平な議会運営を努めてまいりたい」と抱負を述べ、新たなリーダーシップが地域発展に寄与することが期待される。
このように、香取市の議会は市民生活に密接に関連する様々な課題に積極的に取り組んでおり、今後の動向が注視される。