令和3年12月17日、香取市議会は定例会を開き、重要議案が議論された。
議題として取り上げられたのは、複数の議案を含むいくつかの重要事項であり、特に議案第1号と第22号については熱心な質疑が交わされた。
これらの議案には、令和3年度香取市一般会計補正予算や財産の無償譲渡が含まれ、議員たちの意見が二分した。
総務企画常任委員長の高木寛議員は、「議案第1号において、債務負担行為補正が必要な理由は、予期せぬ地中障害物が見つかったことにある」と説明した。この工事による影響で、完成予定は来年9月と変わらないとの確認もなされた。
また、議案第9号においては、押印手続の見直しが提案され、「廃止予定の手続が1,019件あり、廃止率は約8割です」との報告もなされた。その中で、財産の無償譲渡についても質疑があり、地元からの理解を得ることの重要性が強調された。
さらに、福祉教育常任委員長の成毛伸吉議員は、香取おみがわ医療センターへの職員引継ぎについて言及。「現在派遣している職員は5名で、今後も同様の人数が必要と考えている」と述べ、医療センターの独法化に伴う人事の移行について説明を行った。
重要な焦点の一つだった財産の無償譲渡に関し、根本義郎議員は反対討論を行い、「未償却の資産の無償譲渡は市民の理解を超えている。借金が残ったままでの譲渡は問題だ」とし、他の手法を模索する必要性を訴えた。河野節子議員も同様の懸念を示し、議案の扱いには慎重な意思決定が求められていることを強調した。これに対し、賛成側は市の資産活用の観点から持論を展開した。
その後、請願や発議案に関する議論も進行し、米価下落の対策を求める意見書が可決されるなど、緊急性の高い問題に対する関心が見受けられた。会議は全体として充実した内容が議論され、終了後には「良い年を迎えてほしい」との挨拶がなされた。