香取市議会の令和5年9月定例会での一般質問が行われ、議員たちは市政の多岐にわたる課題について意見を交わした。特に動物愛護や閉校した学校の備品管理、道路維持事業、学校給食費の無償化に関する議論が多く見られた。
この中で、辻達広議員は動物愛護施策について言及し、香取市の窓口対応の不備を指摘した。市役所の担当者からは、犬や猫の引取りは千葉県が行うもので、市としては連携して対応している旨が答弁された。辻議員は、ボランティア団体との連携強化や、香取市独自の動物保護施策の必要性を訴えた。この発言に対し、生活経済部長の平野靖氏は県との連携を強調し、啓発活動に努めていると述べた。
さらに、議員から閉校した学校内に残された備品についての質問があり、教育次長の高岡洋一氏は、備品は台帳で管理され、単元移動や廃棄は適時行われていると説明した。ただし、備品の処分に関しては、閉校校舎の活用が具体的に決定しておらず、慎重に進める必要があるとの見解が示された。
また、道路維持事業の予算推移については、市長が緩やかな増加傾向を示し、継続して管理に注力する意向を示した。過去の惨事を受けて、今後の事業拡大に向けさらなる予算確保が求められた。
加えて、井上徹議員からは学校給食費の無償化に対する市民からの期待と、その実施状況について報告があった。これに対し市長は、無償化の拡充について積極的に取り組んでいくと説明した。
以上の議論を通じて、市の施策に対する意見や要望が多く出され、将来的な動物愛護施策や学校関連の施策など市民に寄り添った取り組みが期待される。市当局は、議員らからの意見を受け、市民が信頼できるよう取組みを進めると表明した。