令和5年12月14日に開催された十和田市議会では、様々な市政に対する一般質問が行われた。議題は主に市営の放課後児童健全育成事業「仲よし会」に関する運営状況や、病院行政、特に医療従事者の労働環境についてのものであった。
初めに、仲よし会の運営について、久慈年和議員が発言した。議員は、仲よし会が保護者に喜ばれていることを強調しながらも、指定管理制度における管理料の算定方法の不公平感を指摘した。特に、利用者数が定員を大きく上回る施設の管理料が同じである点を問題視した。これに対し、市の健康福祉部長は、開設時間の延長を希望する声が保護者からあることも認めた。しかし、具体的な延長の計画はないとの見解を示した。
続いて、病院行政についての質問も行われた。今泉信明議員は、勤務する医師の労働時間管理について問及した。病院事務局長は、入院患者への対応や救急医療により、医師の労働時間は負担が大きくなっていることを説明した。また、労働時間管理のために新たなシステムを導入していることも報告された。一方で、看護師についても、労働環境は厳しく、西側人員の確保に努めているものの不足が続いている状況が伝えられた。薬剤師については、修学資金貸与制度を新設したものの、依然として不足していることが指摘された。
視力については、教育長が教育委員会の施策を説明し、市内の小中学生の視力状況が改善されていることを説明したが、依然として課題が残っていることも認めた。各種施策とともに、家庭での注意喚起なども大事であるとされた。
全体を通じて、公共施設の管理運営に関する方針や医療従事者の労働環境の適正化について、さらなる取組が求められる場面が多かった。市は、市民の期待を超えるサービス提供を目指し、引き続き努力を続ける旨を示した。