令和4年11月定例会(第4回)が開催され、様々な議題において活発な議論が交わされた。
特に際立ったのは、農家支援や中央病院の経営に関する問題である。戸来伝議員は、稲作農家の状況に対し、肥料や農薬の高騰が経営に大きな影響を及ぼしていると指摘した。特に肥料価格は、従来の1,700円から2,200円の価格が高騰しており、これによって農家の負担が倍増したとのことである。市長の小山田久氏は、国や県の支援策を視野に入れつつ、独自の対策についても検討する意欲を示した。
畜産業についての問題も取り上げられた。飼料の高騰が影響しており、子牛の価格は相次ぐ値下がりが続く。この現況を受け、農林商工部長の前川原史博氏は、援助策のある状況を報告したが、具体的な支援の詳細については見通しが難しいと述べた。市民に対する支援の姿勢が求められる中、より一層の支援策が期待される。
また、中央病院の経営状況についても質問があり、累積欠損金132億円の問題が再度浮上した。この件に関して病院事業管理者の丹野弘晃氏は、現状について説明し、今後の収支の見通しを語った。数字の透明性も求められており、より詳細な情報提供が必要であるという意見が多く見られた。
議論の中で、看護師の離職問題も取り上げられた。看護職員の定着が難しい背景には、多様な要因があり、病院事務局長の中谷慎志氏も様々な課題を認識している様子がうかがえた。特に、看護職におけるパワハラやハラスメントの問題には、目を向ける必要があるだろう。
最後に、新札発行についても注目が集まり、十和田市の歴史的背景と肖像が、地域活性化に結びつくような取り組みが期待される。市民の思いを共有し、具体的な施策に繋がるような体制が望ましいと考えられる。