令和3年3月15日に行われた十和田市の定例会では、多くの議員が市政に対する一般質問を行った。
特に注目されたのは、避難所における除雪についてである。堰野端展雄議員は、冬季における除雪の重要性を指摘し、この活動が行われない場合、災害時の避難所の機能が損なわれる可能性を強調した。市民が安全に避難所にアクセスできるように、管理者と協議していく意義が大きいという。
さらに、次の質問では施錠された施設の解錠体制についても言及された。この施錠管理に関しては、各施設の管理者が中心となって協力し合い、迅速な解錠ができるような仕組みを構築していると市側は説明した。特に、避難所の運営に関連する情報管理が重要であり、迅速な対応が求められる。
また、避難所での電源確保については、発電機が常備されているものの、避難者が持参する個人のデバイス充電を想定した設備が不足している現状が浮き彫りとなった。市側は、家庭での非常持ち出し品の確認も重要視し、周知活動を進める意向を示した。
食料備蓄については、災害時の長期備蓄物資が整えられていることが報告され、安心して避難できる体制は整いつつある。しかし、物資の数にはばらつきが見受けられ、さらなる標準化と調整が必要との意見もあった。
教育行政においても新型コロナウイルスの影響が色濃く、学校行事の実施状況は厳しく、運動会や修学旅行の開催方針についても校長の裁量によるものが大きいと考えられている。市側は、感染予防策を徹底しつつ、可能な範囲で行事を実施する考えを示し、今後の方向性についても期待が寄せられている。
最後に、歩道の除雪に関する提言が出た。特に通学路の除雪においては、地域の住民との協力が求められているため、市側は道の管理について要望を受け止め、次年度に向けた改善を図る方針である。今後は市民の安全確保を最優先とした具体的な対策が急務となる。