令和2年3月10日、十和田市の定例会が開催された。市政に対する一般質問が主要な議題となり、多くの市議が市内の教育や福祉制度について活発な意見交換を行った。
櫻田百合子市議は、新学習指導要領の改訂について質問し、特にプログラミング教育の導入についての影響を考察した。「社会は急速に変化しており、次世代の子供たちは新たな知識と技能が必要だ」と述べ、学校教育における重要な役割を強調した。具体的には、道徳が教科化され、主体的な学びが求められると強調した。
さらに、彼女は不登校の児童生徒への支援施策の強化を求め、「学校に行けない子を支える体制が必要だ」と訴えた。教育長は、特別支援教育支援員の増員を約束し、来年度には2名の増員を見込んでいると答えた。
次に、小笠原良子市議は加齢性難聴者への補聴器購入助成制度について言及した。「補聴器は高額で、手に入れられない人が多い。もっと支援が必要だ」と訴えた。健康福祉部長は、補聴器の助成に関して現時点で考えていないとの見解を示す。
さらに、国民健康保険税の均等割免除についても質問があり、「子育て支援が必要な時代であり、施策も進めていくべきだ」と意見が出た。市は現在、18歳未満の子どもがいる世帯の状況を把握しており、必要な施策を模索しているとのことだ。
また、保育園の閉園に関する質疑も行われた。市長は、「地域の方々と話し合いながら、育児支援を続ける」と述べ、託児サービスを提供していくことを明らかにした。