令和5年3月8日に行われた十和田市の定例会では、市政に対する質問が行われた。特に注目されたのは、子育て中の家庭へのサポートやがん対策についての議論である。
十和田市の少子化対策として、今年度は出産及び子育てにかかる経済的支援が新たに行われることが発表された。具体的には、子供及び妊婦のインフルエンザ予防接種費用の助成、新生児の聴覚検査費用、3歳未満児の保育料引き下げなどが計画されている。これに対して、小山田 久市長は「子育て世帯の経済的負担の軽減をさらに進める」と述べ、令和5年度予算案にも関連する施策が盛り込まれることを明らかにした。
がんに関しては、十和田市立中央病院のがん相談支援センターが、がん患者及びその家族を対象に、多方面から相談支援を开展している。市民に対して早期発見のための健康診断やがん検診の利用を強く推奨し、特に大腸がん予防に向けた努力が強調された。地域のがん診療病院として、治療と仕事を両立するための支援も行われており、看護師や専門職によるアドバイスが満載である。
また、アピアランスケアの重要性が示され、これはがん患者が治療に伴う外見の変化に直面した際に役立つ支援である。医療用ウィッグや胸部補正具の購入を支援する制度の導入も検討される中、地域の医療機関や職場連携によって、患者が安心して生活できる仕組み作りが進められる。
十和田湖地域では、環境改善に向けた取り組みが進められており、特に休屋地域の廃屋撤去計画が進捗中である。環境省からの補助を活用し、廃屋撤去後には民間事業者による新たな活用法が提案される予定だ。市はこのプロジェクトに連携し、地域活性化に向けた取り組みを進めるとされている。
市の選挙に関しては、投票率の向上が求められており、特に高齢者の投票支援が課題となっている。投票所での利用者支援や、交通手段の確保に向けての新しいアイデアの導入が期待され、他自治体のモデルが参照されている。市長は、この課題に対し現在の課題を踏まえた柔軟な対応が求められると考えを示した。このように、様々な施策が進行している中で、地域の未来を見据えた有効な対策が期待される。