令和5年3月20日、十和田市議会は第1回定例会を開き、様々な議題が審議された。特に、観光振興に向けたインバウンド対策が焦点となった。
観光建設常任委員長の久慈年和氏は、本市の外国人宿泊者数について報告した。コロナ前の約6万7,000人から、コロナ禍で急減したが、最近は徐々に回復しているという。特に、中国からの団体旅行再開が期待され、さらなる増加を見込む。目標は令和5年度に3万5,000人、最終的には10万人以上を狙うと強調した。環境整備として、Wi-Fiや多言語対応の強化が進められ、QRコードによる情報提供も実施されている。
また、一般会計予算についても議論された。市長の小山田久氏は、令和5年度の一般会計予算が340億9,934万2,000円に上ることを発表した。新型コロナウイルスワクチン接種事業に絡む経費が含まれ、一部は国庫からの支出金に依存する。予算審査では、教育、福祉、農業、商工業など多岐にわたる事業が質疑された。
その他、個人情報保護に関する条例や国民健康保険税、介護保険条例の改正も承認される見通しだ。これらの議案は新型コロナウイルス感染症の影響を軽減するために提出されており、市民の負担軽減を狙っている。