令和4年11月定例会が開催された。本定例会では、市政に対する一般質問が多くの議員から行われた。
まず、野月一博議員が国のローカル10,000プロジェクトについて論じた。この取り組みは地域資源と資金を活用し、地域密着型事業の立ち上げを支援するものとなっており、地域経済の循環創造に寄与することを目的としている。
それに対し、市長の小山田久氏は、ローカル10,000プロジェクトの重要性を強調した。特に、地域経済循環創造事業交付金を財源とし、産学金官の連携による自由な意見交換の場として地域ラウンドテーブルの構築が必要であると述べた。
続いて、櫻田百合子議員は地域公共交通の確保について質問した。特に、郊外から中心市街地へのアクセス向上のため、市街地循環バス事業が実施されていることが報告され、また予約制乗合タクシーの運行も取り上げられた。市長は、利用者の意見を取り入れつつ、実効性ある施策の実施を約束した。
また、教育長の丸井英子氏が洞内小学校、松陽小学校の閉校に関する質問にも答えた。これらの学校は地域に根差し、長い歴史を持つとのことで、閉校後は大深内小学校として新たなスタートを切ることが期待されている。
さらに、小笠原良子議員は給食費無償化について訴えた。青森市での小中学校の給食無償化を引き合いに、十和田市でも同様の取り組みが求められている。この問題については教育委員会も常に議論されているが、現段階では実施の予定はないとのこと。市民の経済的負担軽減のため、何らかの支援を期待したいとする意見が多く寄せられている。
最後に、気田量子議員が主要地方道三沢十和田線周辺の交通安全や治水対策について質問した。特に稲生川の歩行者用橋や道路拡張について関心が寄せられており、具体的な計画の進行状況や対応策に対する期待が見受けられた。このように、市民の求める安全対策に向けて、引き続き検討と実施が進められることが期待される。