近年、十和田市では人口減少が顕著である。この傾向は周辺自治体と共通する問題で、特に若者の流出が大きな課題とされている。市としては、移住者を引きつける魅力の創出こそが急務と考えている。新たに整備が進んでいる市民施設や現代美術館などの地域資源を活用し、魅力的な観光プランとして提供していくことが重要である。
市民交流プラザや図書館、現代美術館を巡るガイドツアーの実施は、地域資源発掘の一環となる。地域天然資源や独自の体験プログラムなどの提供も必要だ。特に、移住者向けの情報発信を強化し、特に行動的な若者に魅力的な情報を届けることがカギを握る。
また、今後は、選択と集中の施策が求められる。必要な施策に対して予算をシュレッドし、効果的な事業運営を行うことが必要だ。具体的には、子育て世代向けの支援策を充実させ、親子で移住したいと感じるような環境を整えることだ。
教育分野では、小中一貫教育の導入が進んでいる。特に、児童にとっての教育方針やカリキュラム編成が求められ、地域の特性を反映させた特色ある教育の実施が期待される。特に、三本木高校との連携によって、高校進学を考える際のサポートも重要で、大学進学を視野に入れた教育施策が鍵となる。
洞内・松陽地区の統合小中学校の整備については、今後新校舎の建設が進められ、地域の教育環境を向上させる施策と位置づけられる。これにより、地域に根ざした教育が確立され、地域存続の重要な要因となるだろう。
さらに、各学校間の情報一元化とクラウド化も重要である。全小中学校のシステムを統一することで、効率的な情報共有を実現し、教育活動を活発化させるために必須な施策である。教育のデジタル化は今後の教育環境を大幅に変える可能性を秘めており、早急に導入が求められる。