令和4年第4回十和田市議会定例会が11月30日に開催され、15項目の議案及び報告が付議された。特に注目されたのは、国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化する意見書の提出に関する陳情であり、これは観光振興を視野に入れた調査と議論を経て、採択された。
民生福祉常任委員会では地域コミュニティ支援についての調査報告を行った。特に、町内会への加入促進の取り組みについて、アパートの新規所有者に対する働きかけが行われていない現状が指摘された。江渡信貴議員が「町内会加入促進が地域貢献に繋がる」と述べ、市では更なる支援が必要との意見が出た。
その後、専決処分に関する報告が続き、3件について質疑が行われたが、いずれも質疑はなく、報告が完了した。特に、事故に対する和解及び損害賠償の決定については、円滑に進んだと評価された。
また、十和田市職員の高齢者部分休業に関する条例の制定や、中央病院における薬剤師修学資金貸与条例なども審議された。戸来伝議員は、後者の内容について「余計な複雑さをなくすべき」と短縮化を求める要望があり、具体的な運用方法の見直しが図られる可能性があると考えられる。
最後に、令和4年度の各種補正予算が提案され、一般会計は歳入歳出それぞれ5億2千617万円を追加し、総額は371億4671万4千円となった。市長はこれに関し「市民に寄り添った予算として適正に執行していく」との意気込みを示した。
全議事が終了し、市議会はその後、議員の任期満了に伴う閉会の挨拶が行われ、来る選挙への活躍が期待された。