令和3年6月25日、十和田市議会において第2回定例会が開かれた。
本会議では、様々な報告事項や議案が審議された。中でも、総務文教常任委員会からの報告が注目を集めた。教育用コンピューターの授業への活用状況について、赤石継美総務文教常任委員長は、GIGAスクール整備事業に基づくタブレット導入の成果を紹介した。具体的には、西小学校での1人1台のタブレット導入が進んでおり、基本操作から体育授業における動作の確認、個々のペースに応じた学習環境が整備されていることが報告された。
また、質疑が行われ、委員からは授業でのタブレットと紙の使用割合について質問が寄せられた。学校側は、タブレットが授業活動の補助の一環として使用されており、ほとんどの生徒が紙をメインに学習しているとの回答があった。さらに、タブレットの導入が生徒の学習意欲向上に寄与していることが期待される中、今後も活用事例の蓄積と分析が重要であるとの意見が集約された。
続いて、市民文化センターの長寿命化改修工事も報告された。大規模な改修工事が施行された結果、施設の耐震性や音響性能が向上したことが強調された。改修後の大ホールや、生涯学習ホールの利用活性化に向けた積極的なアピールが求められた点も注目された。
また、複数の議案が原案通りに可決され、特に十和田市税条例及び手数料条例の改正が行われたことが議会運営の重要な進展であった。さらに、国保のシステム更改に対する財政支援の意見書提出が合意され、公共交通拠点整備に向けた契約締結が進められることとなった。
最後に、特別委員会の解任動議も提出され、議員同士の緊張したやり取りが展開された。議会の透明性と公正さを重視した形となり、今後の進展が期待される。議会は活発な議論を通じ、市民の声に応える姿勢を維持しているといえる。