令和4年3月14日の第1回定例会では、様々な市政に関する一般質問が行われた。
まず、教育行政について、久慈年和議員が小中学校の図書室の蔵書数および防犯カメラの活用状況に関して詳細な質問を提起しました。教育部長の今辰八氏によれば、2020年度末時点の蔵書数は小学校全体で12万070冊、中学校全体で8万1955冊とのことです。特に、整備状況はそれぞれの標準冊数を上回り、教育資源が充実している現状が説明されました。
さらに、児童生徒の学校生活の安全確保を目的とした防犯カメラ設置に関し、今部長は「学校内のモニターで映像が常時表示され、安全対策が強化されている」と述べる一方、「定期的な点検は行われないが、日常的な動作確認は実施している」と報告しました。
仲よし会の図書についての質問では、健康福祉部長の山田広美氏が回答。各施設の図書館には市内14施設で合計10,320冊の蔵書があり、利用状況を考慮して充実を図っているとのことで、市の関与は限定的であると強調しました。
道路行政に関しては、歩道橋の整備が取り上げられました。久慈議員は、東小学校南側にある歩道橋の設計が高齢者や自転車利用者にとって不便である点を指摘し、市側は安全性を考慮した設置目的を説明しました。この相反する意見に対する市の慎重な対応が求められます。
また、農林行政に関する質問も行われ、特に森林環境譲与税の活用についてが話題となりました。市が取り組む再造林や、補助金の引き上げを求める声が上がる中、部長の前川原史博氏は「人材や苗木の不足から課題が多い」としつつも、補助金や新たな森林資源政策についての計画を説明しました。
最終的に風力発電設置計画についても言及され、一部市民の景観に関する懸念が表明されました。市長は、「事業者の計画に対しては、環境影響評価を注視し、地域の意見を尊重して進めることが重要だ」と述べました。
今後、各議案の審議に入る5日後にも、この定例会の多くの質問が今後の市政にどのように反映されていくかが期待されます。