令和3年6月23日に行われた十和田市の定例会では、市政に対する一般質問が行われた。
戸来伝議員は、市民の声を反映させるため、議員が市長や職員の業務を監視する重要性を強調した。その中で、予算作成過程の透明性の必要性についても言及した。さらに、新紙幣に新渡戸稲造氏が選ばれたことを受け、地域活性化に向けた記念事業やイベントの計画を問うと、小山田久市長は積極的に進める意向を示した。
また、伊藤ハムの誘致については、戸来議員がその経緯や誘致に向けた具体的な支援策を尋ねた。農林商工部長の前川原史博氏は、十和田市企業立地奨励条例に基づく優遇措置について説明し、地域経済の活性化につながると述べた。
焼山地区の活性化策について、戸来議員はスキー場の整備計画や温泉の引湯管の更新計画について詳細な見解を求めた。市長は、地域の魅力を高めるためにスキー場の通年利用を図りつつ、引湯管の更新にも取り組む意向を示した。
稲生川周辺の道路整備についても議論が交わされ、安全対策の必要性が強調された。建設部長の杉沢健一氏は、通学路での安全性を確保するため、歩道設置を含めた整備を進める考えを示した。
このように、議会では市政に関する多角的な視点からの質問と回答が交わされ、市民の生活や地域の発展に向けた具体的な施策に関する意見が活発に交わされた