令和2年9月8日、市役所で開催された十和田市の定例会にて、過去数ヶ月間における新型コロナウイルスの影響や、動物愛護について議論がなされた。
まず、動物愛護に関連して中尾利香議員が発言した。犬と猫の飼育頭数の推移に関する問いかけで、十和田市では定期的に飼育頭数の調査を行っていないが、県内全体で飼育数が増加傾向にあることが報告された。その一方で、無責任な飼育によって保護される犬や猫が多く、新たな飼い主探しのための支援策が必要であるとの意見が述べられた。中尾議員は、「北里しっぽの会」の活動についても言及し、その活動を支援する条例制定についての考えを問うた。
また、認知症の高齢者が引き起こす事故に関する問題提起もなされた。認知症賠償責任保険の導入の必要性が指摘され、市民の安全を守るための施策が求められた。
さらに、生ごみ処理に関しては、環境問題への関心が高まる中で、バイオガスエネルギーの活用が提案された。中尾議員は、他自治体の成功事例を引き合いに出し、十和田市でもリサイクルや生ごみの資源化への取り組みを強化すべきだとの考えを示した。
市立中央病院に関しては、経営の厳しさが議論され、医療の質や経営効率の向上が求められた。病院事業管理者の丹野弘晃氏は、今後の経営改革に向けて努力する意向を表明した。
最後に、十和田市の生ごみ処理や動物愛護に関する具体的な施策について、市長が前向きな姿勢を示したことが印象的だった。今後は、実行の段階に移す必要がある。市民のニーズに応えるためのフォローアップが求められている。