令和元年9月5日、十和田市の定例会が開催され、議員たちの重要な一般質問が行われた。
今回の会議では、農業行政、病院事業、そして企業誘致に関する議論が特に目立った。
自民公明クラブの石橋義雄議員は、農業の基幹作物や地域経済における重要性について強調した。彼は地元農産物の可能性に言及し、「十和田市が農畜産物の主産地である事実が認められるべきである」と訴えた。
石橋議員はまた、地球温暖化や貿易摩擦の影響についても触れ、「自国の食料が標的になった場合、我が国は大きな打撃を受けるだろう」と懸念を示した。続いて、農業に対する具体的な施策についても質問したが、市の担当者は、農業の発展には地域特性を生かした施策が必要であると応じた。
さらに、県への重点事業であるサッカー等球技専用スタジアムの設置についても議論が交わされた。石橋議員は、「このようなプロジェクトには市民の支持が不可欠であり、実現可能な計画を議論するべきである」と述べ、その重要性を訴えた。今年も多くの質問が寄せられ、様々な意見が飛び交った。
再び市長の小山田久氏はサッカースタジアムの要望に対し入念に計画を見直す重要性に触れ、「本事業は市民の理解と連携が必要である」と強調した。これにより、議会内での意見交換がさらに活発化し、実行可能な事業計画が求められることとなった。
病院事業に関しても、厳しい経営状況が続いているとの報告があり、石橋議員は「現金ベースでの黒字化が必須である」と指摘した。病院事業管理者の松野正紀氏は、救急医療の充実を図っており、収益を確保しつつ地域医療の信頼性を高める努力を続けていると述べた。
最終的に、企業誘致の実績についても議論が行われ、市が奨励金を提供する制度があることから、より多くの企業を誘致する方向性について期待が寄せられた。石橋議員は、企業誘致における市の取り組みの進捗状況を確認し、地域資源を生かしたプロジェクトが求められていると強調した。
長時間にわたる会議は、議員からの活発な質疑応答により、市政に対する関心と意識の高まりを感じさせる結果となった。