令和5年12月15日に開かれた十和田市の定例会で、議員たちは市政に対する一般質問を行った。
まず、小笠原良子氏(日本共産党)が生理用品のトイレ常備について発言した。彼女は、保健室に設置されるのみで、トイレへの常備を拒否する理由を問い、市内の学校における実態を指摘した。さらに、経済的理由から生理用品を購入できない生徒のサポートが必要だとし、「生理は日常的なことであり、これをタブー視することはできない」と明言した。
続いて、保育料の無償化を求めた。小笠原氏は、ゼロ歳から2歳児までの保育料無償化について、国は非課税世帯のみ対象にしていることを問題視。多くの自治体では無償化の取り組みが進んでいるため、十和田市も追随すべきだと主張した。保育料を払うことが経済的負担になる家庭の現状を説明し、「全ての世帯での無償化が実現することを」と訴えた。
次に、学校給食への有機米使用についての議論が展開された。有機農法の必要性が強調され、地元の有機米を使うことで子供たちの健康も守れるとし、農業改革の必要性が述べられた。生徒には安心で安全な食材を提供することが求められ、学校給食に地元産を使用する意義が改めて示された。
風力発電事業について、小笠原氏は、現在進行中の風力発電事業の進捗状況を尋ねた。地域住民の理解が得られていない中で、市は事業者に説明を求めていると市長は答弁した。
最後に、新型コロナワクチンの後遺症に関する質問も上がった。市は後遺症の相談件数を把握しており、健康被害救済制度の活用が求められているとのことだ。市職員の健康管理も重要であり、その現状に市長は厳しく取り組む姿勢を見せた。
このように、市政に関わる様々な問題が議論され、住民の生活に直結する重要なテーマが浮き彫りとなった。