十和田市の令和5年3月定例会が開催された。自市の現状と未来への対策を巡る議論が展開された。特に各議員からは少子高齢化、経済再生、感染症対策に関する質問が相次ぐ。
最初に、工藤正廣議員が新型コロナウイルス感染症とウクライナ情勢が日本経済に与える影響に言及し、これからの行政運営における重要な課題に取り組むべきと主張した。特に少子高齢化や人口減少に対して、「デジタル化の促進と少子化対策が不可欠だ」と繰り返し述べ、保育料の無料化など独自の施策を提言した。さらに、財源として病院経営改革が重要との考えを示し、病床数削減を提案した。
次に、戸来伝議員は医療行政や食品ロス、道路管理などの分野で効率的な施策が求められていると指摘した。特に食品ロスに関して、国全体での取組に対して市民の意識が高まる必要があると強調した。彼は「農業教育を強化することで、次世代に食の大切さを伝えなければならない」と述べ、地域の農業支援や地元農産物の利用促進を訴えた。
また、久慈年和議員は男女混合名簿の導入について尋ね、教育現場における性に対する教育の重要性を強調した。教育長は現在の導入状況について説明し、男女混合名簿の利点を市内各校で広めたいとした。
最後に、参加議員は風力発電プロジェクトや地域活性化についても意見を交わし、市民の声を反映させる重要性を再確認した。市長は地域の特性や住民の意見を重視し、次の議会での議論へとつなげる考えを示した。各議員が関心を寄せる今後の動向に期待が寄せられる。