令和5年6月16日に開催された十和田市の定例会では、重要な議題がいくつか取り上げられた。
まず、免税軽油制度についての請願が2件が採択された。この制度は、索道事業者や農業者を含む多くの業界にとって重要なものであり、継続および恒久化を求める請願が提出された。総務文教常任委員会の委員長である氣田量子議員は、「政府関係機関に対して意見書を提出する必要がある」と述べ、委員会内で慎重に審査した結果、請願を採択することとなった。
次に、保育士の待遇状況についての報告が行われた。民生福祉常任委員会の山端博議員は保育士の賃金の回復傾向を確認し、処遇改善などの取り組みについて説明した。「令和5年度から研修受講を必須化することで、キャリアアップを図る仕組みを構築している」と強調した。この報告に対し、委員からはキャリア支援の内容や保育における安全対策に関する質疑が行われ、充足状況の確認もなされた。
また、令和5年度の十和田市一般会計補正予算も議題となり、歳入と歳出のそれぞれに9,358万1,000円を追加する内容が承認された。市長の小山田久氏は、ひとり親世帯等に支給される臨時特別給付金のための経費が含まれていることを説明した。市議員たちは、生活支援策を強化する必要性について幅広い議論を行い、多くの意見が寄せられた。
今後も、今日の会議を通じて示された意見や要望を市政に反映させていくことが期待されており、市民に対して透明性のある運営が求められている。