令和3年4月22日、豊山町にて第1回臨時会が開催された。
町長の鈴木邦尚氏は、議会の冒頭で新型コロナウイルスの影響について懸念を示し、積極的な対策の必要性を強調した。議員それぞれが忙しい中での出席に感謝の意を表し、本臨時会の審議内容について説明を行った。
今回の臨時会では、報告案件1件、専決処分に係る承認案件2件、そして豊山町税条例等を含む計3件の条例一部改正について審議された。
日程の中で、最も重要視されたのは「豊山町税条例等の一部改正」に関する議案第26号である。町長の提案に基づき、青井宏司税務課長が詳細説明を行い、国外居住親族に関する扶養控除の取扱い見直しについて言及した。
青井税務課長は、「国外居住親族は原則として扶養控除の適用外としながらも、留学している学生や障害者、年間38万円以上を送金している親族は対象とする」と述べた。これにより、多くの町民への影響があることが予想される。
また、軽自動車税にかかるグリーン化特例についても議論が行われ、営業用自動車に限った特例の延長などが確認された。これに対し、山本亮介議員が軽自動車税の適用に関する質問を行い、具体例を挙げながら説明を求めた。
ほかにも、豊山町国民健康保険税条例の一部改正議案第27号では、国民健康保険税減額の基準額見直しがされ、課税に関しても重要な変更が施行されることとなった。この改正によって、特に低所得者層への負担軽減が期待されている。
最後に、町長は臨時会が全ての案を可決したことに感謝を述べ、町民の期待に応える努力が必要であることを強調した。議会は、健全な運営と町の発展に向けて今後とも尽力することを誓った。
臨時会は、議長の岩村みゆき氏によって閉会が宣言され、会議は午前10時14分に終了した。