令和2年9月7日、豊川市議会第3回定例会が開催され、予算や決算関連の数件の議案について審議が行われた。
その中でも第65号議案である、令和2年度豊川市一般会計補正予算(第6号)については、特に注目を集めた。議案は、正副議長を除く28人の委員で構成される予算特別委員会に付託されることが提案され、異議なく承認された。
続けて審議された第74号議案の豊川市土地開発公社定款の変更についても、質疑がなされることなく付託表の通り、総務委員会に審査が付託された。これにより、土地開発に関する政策の透明性が一層高まると期待される。
また、令和元年度豊川市一般会計決算や、病院事業決算の認定に関しては16件の議案がまとめて審議された。質疑の通告はなかったが、決算特別委員会が設置され、正副議長や議会選出監査委員を除く27人の委員が構成された。
特に、新型コロナウイルスに関連する経費については、佐々木和美議員がその詳細を問う内容の質問を行い、市民病院事務局長の飛田哲孝氏が具体的な支出内容を明らかにした。飛田氏によると、薬品・消耗品費が含まれ、新たにエクモや人工呼吸器の購入がなされる方針が示された。コロナ収束後も、本機器が活用される見込みとされている。
さらに、内視鏡手術用支援機器ダ・ヴィンチの導入計画も進行しており、その理由として高度急性期医療の向上が掲げられた。購入価格が約3億円であることも発表され、早期の導入を目指すための準備が進められるとのことだ。
本議会は、そうした議案を一括して可決し、令和2年度後期高齢者医療特別会計補正予算、中学校教育用コンピュータ機器等の取得に関する議案を含め、6件が原案通り可決される運びとなった。これにより、豊川市の医療体制や教育環境の整備に向けた具体的な進展が見込まれる。その後、全ての日程を無事に終え、会議は散会した。