令和6年豊川市議会第4回臨時会が10月29日に開会された。
議題には、愛知御津駅自由通路新設及び橋上駅舎化工事の施行に関する協定が含まれた。この協定については、市負担額39億5,690万円という大きな額が話題となった。
都市整備部長の山本英樹氏は、協定内容を明確にするために他市の事例を参照し、愛知御津駅の工事費が適正であるとして説明を行った。特に、他市の弥富駅と比較して、愛知御津駅が安価で処理されているとの見解を示し、工事費の抑制に努める姿勢を強調した。
一方、議員からの質疑が続いた。安間寛子議員は、物価高騰により将来的な影響を懸念し、協定金額の確認や建設業の労働者の減少に対する対応を問うた。これに対して、山本氏は「年間で進捗を確認し、適正な執行に努める」と述べ、物価変動に応じた協議を行うとした。
また、佐藤郁恵議員からは、今回の協定において市が負担する金額とその根拠についての厳しい意見があった。同議員は、JR側の負担が少なく、自由通路の必要性に対する検証が不十分だと指摘した。
このように、質疑応答の中で様々な意見が交わされ、協定の重要性とともに市の財政状況に対する見直しが求められ続けた。
さらに、第92号議案として令和6年度一般会計補正予算も審議され、接種率向上に向けたHPVワクチンのキャッチアップ接種の制度が話題となった。子ども健康部長の木和田聡哉氏は、キャッチアップ接種の進捗状況を説明し、来年度に向けた助成の必要性を強調した。
質疑においては、野本逸郎議員がキャッチアップ接種の重要性を認識するとともに、今後の施策に向けて期待を寄せた。
臨時会は、以上の2議案を中心に議論され、最後には全会一致で可決された。各議員はこの施策を通じて、豊川市の発展を後押しすることを確認し合った。
今後も、適切な予算編成と市民ニーズに応じた事業進行が求められる状況が続くだろう。