豊川市議会は、令和5年9月22日に第3回定例会を開催した。
主要な議題は、令和5年度豊川市一般会計補正予算や決算認定、請願などである。
特に、一般会計補正予算については、佐藤郁恵議員が反対討論を行った。
議案には、豪雨災害対応の予算も含まれており、地域の需要に応える内容が盛り込まれている。
佐藤議員は、ラーケーション推進事業が教育の充実に逆行すると指摘し、反対の意を表した。
ラーケーションとは、学びと休暇を組み合わせる新しい試みであり、県が全額負担するモデル事業である。
しかし、教育現場への影響を懸念する声も上がり、教育の秩序を保てなくなる可能性も挙げられた。
神谷謙太郎議員は、補正予算に賛成し、農業支援や交通安全対策の必要性を強調した。
次に、令和4年度の決算認定に関する議題では、豊川市一般会計決算が審議された。
木本朗善議員は賛成の立場から討論し、昨年度の健全な運営を評価した。
一方、安間寛子議員は反対討論を行い、新型コロナウイルスの影響による医療体制の脆弱さを指摘した。
彼女は、市が市民生活の支援を十分に行えなかったことを批判した。
特に、弱者支援の欠如を問題視し、さらなる対応が求められるとの見解を示した。
さらに、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の決算認定に関しても討論が行われた。
佐藤郁恵議員は後期高齢者医療制度における負担増について反対し、医療のアクセスの低下を懸念した。
一方、神谷謙太郎議員は適切な対応がなされているとの見解を表明した。
請願の議題も取り上げられ、小中学校給食の無償化が支持される一方で、財源確保が課題として残る。
最終的に、請願第2号は不採択に終わり、今後の課題として、予算制約の中での対応の難しさが再確認された。
閉会に際して、竹本幸夫市長は市政運営への感謝と次期市長選への姿勢を表明した。
議会の長期化にも関わらず、議員たちの熱心な審議に対し感謝の意を示し、今後の施策にも意欲を見せた。
市は引き続き必要な支援を行い、市民の安全と福祉を推進していく意向を強調した。