豊川市議会は令和3年12月6日に第4回定例会を開催し、重要なアジェンダについて討議した。
議題に上がったのは、無症状者への無料PCR検査の拡大についてで、安間寛子議員は市民の感染不安を減らすため、無料検査の実施を強く要望した。県は圧縮したワクチン接種体制を整え、今後の感染拡大に備えて、厚生労働省が示した新たな支援方針に従った施策を実施する意向を示した。
市民病院についても言及があり、現在の病床数維持を確認した上で、コロナ第6波に備えた地域医療体制の充実が必要であるとの声が上がった。地域医療介護総合確保基金の活用が期待されており、これを通じて急性期病床の需要に対応する姿勢が示された。
高齢者向けバスやタクシーチケットの配付についても質疑が行われ、対象者全員に配付する案が議論されたものの、予算面での難しさが指摘された。高齢者の移動支援策の充実が求められる中、他市の成功例に目を向けた柔軟な策の検討が必要とされる。
部活動に関しては、教育長がガイドラインに基づいた運営を説明し、教員の負担軽減もうたわれた。ただし、部員数の減少や外部指導者の配置にあたる課題も浮き彫りとなり、さらなる改革が論じられた。地域での据え置きが求められる中、活発な部活動の在り方が模索されている。
特に、イオンモール豊川開業に伴う商業活性化策が重要視され、商工会議所からの提案も受けて、市全体の商業が共に成長する施策の必要性が示された。市としては、イオンモールによる商業の成長を機に、地元商業者との協力を深めていく考えを表明した。