令和6年7月26日、豊川市議会は第3回臨時会を開催した。会期は本日のみとし、消防署庁舎整備工事に関する議案が中心的な議題となった。
まず、本会議では第75号議案と第76号議案が議題に上がった。これらは、消防署庁舎の機械設備工事及び建築工事に関する請負契約を関連付けた内容である。総務部長の黒田紀弘氏が詳細な説明を行い、機械設備工事は中央プランテック株式会社との間で2億7,566万8,800円で落札され、工期は令和9年3月19日までになっていることが報告された。
続く第76号議案では、建築工事の契約金額が27億3,790万円から30億8,097万6,800円に引き上げられた。契約変更の背景には、電気設備工事の再入札失敗がある。黒田氏は、入札参加者が不足していたことに言及し、市内業者の技術者不足などが影響したとの見解を示した。
質疑応答の中で、堀内重佳議員は再入札の不調理由を問うた。黒田氏は、入札参加要件を変更し、共同企業体から単体業者への参加を認める方向で再入札を実施する方針を述べた。この応答に対し、再入札や契約変更が工期やコストに与える影響を懸念する意見も出た。
さらに、佐藤郁恵議員は労働報酬の下限額について言及し、施工する下請け業者への周知状況を確認した。黒田氏は、周知チラシを配布し、従業者に対する教育を行う旨を述べるも、監査の実施には現状では踏み切らない考えを示した。
その後、2件の議案は原案通り可決され、続いて報告第12号が提出された。この報告は損害賠償に関する専決処分の内容で、強風による事故によって生じた損害賠償額が4万8,620円、24万8,050円で示談が成立したことが報告された。この報告に対して質疑はなく、臨時会は閉会された。