令和5年3月6日、豊川市議会は第1回定例会を開催し、14件の議案が一括して審議された。
議事日程には、新年度予算として豊川市一般会計予算が含まれ、事前通告のない質疑を経て、28人の委員で構成する予算特別委員会への付託が決定した。さらに、横田光正議員は、受変電設備改修工事について質疑し、老朽化が進んでいるため早急な更新が必要であると説明され、具体的なスケジュールの確認が行われた。これに対し財産管理監の山本勝巳氏は、令和5年度内に供用開始を目指していると述べた。
また、教育部長の前田清彦氏は、屋内運動場トイレの改修工事が中止になった理由として、2度の入札不調を説明し、今後の工期見通しを段階的に計画しているとも言及した。横田議員は、工事延期の影響を懸念し、特に学校環境の改善が遅れることについて懸念を示した。
さらに、一連の質疑の中で、安間寛子議員はマイナンバーカード関連のオンライン手続きの整備状況について質問し、現在の交付率が約59.7%であり、年度末には60%を超える見込みであると報告された。これについて安間議員は、市民のプライバシー権の侵害の危険を指摘しつつ、今後の取り組みについても注視していく必要性を訴えた。
総じて、市議会は令和5年度の予算案を軸に活発な議論が交わされ、特に学校環境や公共施設の整備について市民の利益を守る視点が重要視されている。議案の中には根本的な変更が求められる内容もあり、今後の委員会審査や議論の行方が注目される。特に、消防団条例の改正や市道路線の認定について議論が続く見通しである。これらの議題は、将来的な地域の安全や利便性に大きな影響を与えるため、多角的な視野での検討が求められる。